1.勝負するとき。 勝ちにいくことと中てにいくことは全くちがいます。はじめにこのちがいを考えてみましょう。 勝負するのは勝ちにいくときばかりとは限りません。撤退、すなわち次に勝つために不利な現状から退こうとするときも勝負がかかってきます。撤退といっても、単に退くことではありません。それは敗走であり、勝負はここでついてしまいます。舟券をビジネスにする場合には、これで事実上おしまいになります。それを避けるには、第一段に目標利益の下方修正をし、第二段では、損失を念頭においた上で、それを最少にとどめて次の機会に備えることが正しい撤退の仕方です。言葉を変えれば上手な負け方ということになります。その第二段の最良の形は損益ナシつまりドローにまで持ち込むことですが、勝ちにいくときよりも、この場合の方がむしろ緊張感が増幅する局面です。うまく撤退できたら、次には、徒労となった日数をどう考えるかが問題です。波平塾は、「未達利益積み増し方式」※を基本としています。いずれの場合にしても、勝負するのは、自分が最も信頼する手法に限定されますから、それは何かというところへ戻ってきます。ここが勝つための一里塚となるわけです。 |
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2.撤退できない手法は必ず負ける。 どんな名手でも、どんな買い方をしても撤退すべき場面に行き当たることはあります。このときの対応が最も難しいのは、本命筋を追う買い方でしょう。例えば10万円のマイナスになった場合を考えてみましょう。 一番人気の組番を買い続けるとしたときに、ここはせめて元だけを回収したいと考えると、次には、オッズ4倍としても34000円が必要になります。これが外れるとその次は45000円、その次は60000円。これでは奈落の底へ一直線になりかねません。 一点買いでこれですから、二点三点では空恐ろしいことになります。 これは、勝負事というものが、配当の低いもの(出現率の高いもの)で勝負することを否定しているのだと考えるといいでしょう。 |
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4.穴狙いも早晩負ける。 あまりに確率が低いところを狙うのもいずれは負ける。確率に頼りすぎるのはよくないが、無視するのもいい手とはいえません。これは欲望買いといいます。偶然に頼って勝ち続けることは出来ません。 |
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3.偉い先生たちが言う経済的プレイ「撤退」における一般論。 なにごとも始まりは、 @「現在どのような状況なのか」からはじまる。 それが戦略の識別です。そして環境分析。 A競争相手、サプライヤー、価格ばかりでなく、人口動態・経済環境・技術環境・法律などの制度的な環境を分析して、将来どのような機会もしくは 脅威があるのかを明らかにすることになる。 環境分析に続いて、 B自社の持つ能力や資源について分析する。自社の経営資源や強み/弱みについて明らかにし、将来の機会及び脅威に対して自社の能力が適切なものかどうかを分析することだ。 「自社のコア・コンピタンスは何か」という問いかけはこの段階である。 |
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いつも思惑通り勝てるものではありません。通算で勝ち続けるための不可欠の要因は挽回不可能な負け方をしないことです。深手を負う前に撤退する戦術と決断が必要です。ここでいう撤退は、それまでの経緯から、勝つことをいったん断念して収支±0に方針を変えることです。つまりドローに持ち込む作戦です。初心者が陥りやすい負けパターンのひとつに、このような時、マイナスをそのままにしてまた一から始めるということがあります。自分に対して徳政令を乱発するようなものです。これはとても拙い方法です。債務は背負い続けなければいけません。 撤退の方法については実戦ライブでそのような状況になった時に詳しく説明します。これは珍しいことではありませんから。 |
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