パーソナライズドウェブ

アクセスする人専用にWEBページを自動的に生成して表示する仕組みをパーソナライズドウェブといいます。一般的なWEBサイトは、誰がアクセスしても同じものを表示する静的なものですが、パーソナライズドウェブはデータベースを利用しその人専用のページを表示するのです。
インターネットショップを例にすると、ただのショッピングのお客様も特定の商品の購入や情報を得るためにアクセスしてきたお客様も関係なく総合カタログを手渡しているようなもので、店員がいて説明してくれるわけでもないので、お客様が勝手に総合カタログから目的の商品を見つけるというような、実店舗では考えられないことが平気で行われているのです。このような場合、ショッピングのお客様には、全体を分かりやすく見やすくする必要がありますし、目的の商品が決まっているお客様には、その目的の商品の情報を的確に伝えればいいのです。
また、行きつけの飲食店であなたが毎回必ず注文する大好きなメニューがあるとします。そうした場合、「いつもの」という一言で、目的の物が出てくるのを期待するのは当然であり、「いつもの」が通じなくて何回いってもはじめてのお客様と同じように注文を聞かれたら「いい加減に覚えてくれ・・・・」という気分になるでしょう。
つまり、お客様はそれぞれ目的や来店頻度や性格が異なるわけですからそれぞれのお客様に合わせた対応をするのはごく当たり前のことなのです。
パーソナライズドウェブはそうしたごく当たり前のことを実現しようとするものであり、今後インターネットをビジネスに活用していく場合、当然のことになるのです。
パーソナライズドウェブとして最近よく例に出てくるのが、Yahoo! Japanの「My Yahoo!」で、IDとパスワードなどを登録すれば誰でも無料で自分専用のページが簡単に作ることが出来ます。この自分専用のページは、コンテンツやレイアウトを自分専用にカスタマイズすることが出来ますので、必要な情報を自分が見やすいレイアウトにすることが簡単に出来るのです。当然のことですが自分専用のページは、見やすく便利であり、利用する頻度も高くなります。
ただ、自分専用のページを作成するために興味のある項目を選択するということは、Yahoo! Japanに自分の必要としている情報を教えているのと同じだと言うことを承知しておく必要があります。Yahoo! Japan側から見れば、どのユーザーが何に興味を持っているかは一目瞭然であり、彼らにとっても入手できる情報は利用価値が高いものになるのです。
また、インターネットバンキングなどで、過去の取引状況などを表示する自分専用の画面もパーソナライズどウェブと考えてよいでしょう。
つまり、パーソナライズドウェブは、お客様にとっても便利であると同時に企業側にとっても貴重な情報を入手できるという双方にとってメリットのある仕組みなのです。そうしたことから今後、パーソナライズドウェブは、どんどん普及しその人専用のWEBサイトが当たり前のことになると思われます。

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